Section 02
各社のトップ画面、強みと弱み
結論
感情訴求+複数の問い合わせ導線を持つスタディオンが最も上手い。ほとんどの会社は「ショールーム予約」一本に頼っており、電話や資料請求で気軽に聞きたい層を取りこぼしている。
A. スタディオン -- 感情で心をつかむ
トップ画面: 「家族をもっと笑顔に。ワクワクをカタチにするオーダーキッチン」+施工写真のスライド。
なぜ問い合わせに繋がるか
感情訴求が強い。3,800件の実績を数字で見せて信頼感を作り、フリーコール+資料請求+ショールーム予約の3導線で取りこぼさない。「ワクワク」「幸せ」という言葉で、スペックではなく暮らしの変化を想像させるのが上手い。
B. ユーロキッチンズ -- お手頃価格を前面に
トップ画面: 「割安感とおしゃれ感を最優先に考えたオーダーキッチンブランド」+YouTube動画。
なぜ問い合わせに繋がるか
「3営業日以内に金額をお伝えします」と明言して返信の速さを約束。「まだお願いするとは決めていなくても大丈夫」というコピーで相談のハードルを徹底的に下げている。価格を出すことで「聞いてみよう」と思わせる設計。
C. キッチンハウス -- ブランドの高級感で勝負
トップ画面: 「OnlyOne」のキャッチコピー+大きな施工写真。白を基調とした高級感のあるデザイン。
なぜ問い合わせに繋がるか
全国12拠点+提携店のショールーム網で「まず見に行ける」安心感を作っている。セミオーダーの価格(2,040,000円~)を明示して予算感を伝え、フルオーダーへの段階的な導線を設計。ブランドの権威性で「ここなら間違いない」と思わせる。
D. リブラン -- 海外ブランド機器が売り
トップ画面: ブランドイメージのスライド写真+個別相談バナー。Miele、Gaggenau、ASCOのアフターサービス公認店をアピール。
なぜ問い合わせに繋がるか
「個別相談」を独立メニューに配置し、ショールーム来店を最優先に設計。海外ブランドの公認店という肩書きで「機器のことも任せられる」と思わせる。ただし料金が非公開で、価格を知りたい検索者を取りこぼしている可能性がある。
E. クチーナ -- 暮らしのイメージで魅せる
トップ画面: 「クチーナで叶える理想の暮らし」+おしゃれな施工イメージ写真。ショールーム予約がメインの導線。
なぜ問い合わせに繋がるか
お客様の声(owner's voice)を掲載して第三者の言葉で信頼を補強している。全国9店舗のショールーム展開で来店しやすい体制。ただし料金非公開+ショールーム予約のみという導線で、電話や資料請求で気軽に聞きたい層は逃している。
F. キッチンリプロ -- 悩みに共感するが導線が弱い
トップ画面: 「費用もかかるし工事も大変そう...」というお客さんの不安から始まる構成。ビフォーアフター写真あり。
なぜ問い合わせに繋がりにくいか
顧客の悩みから入るコピーは共感を生むが、そこから問い合わせに繋ぐボタンが目立たない。「約1/4以下の費用」という強い訴求があるのに、その場で見積を取れる導線がない。せっかくの強みが活かしきれていない。
このセクションのポイント
- 問い合わせに繋がるHPは「感情訴求+複数導線」の組み合わせ
- 料金を明示+即レス約束でハードルを下げるユーロキッチンズも有効
- 料金非公開+ショールーム予約のみの会社は「気軽に聞きたい層」を逃している
- キッチンリプロは強い訴求を持ちながら導線が弱く、もったいない状態
Section 06
HP構成の提案 -- 3つの方向性
結論
調査結果をもとに、HPリニューアルの方向性を3案まとめた。私としてはA案「予算から選べるキッチン専門店」を推奨するが、御社の方針や注力したい顧客層によってB案・C案も有効。どの案でも共通して取り入れるべき要素もあわせて提示する。
A案: 「予算から選べるキッチン専門店」(推奨)
推奨
トップページで「予算別プラン」を即座に見せる
検索する人の最大の疑問「結局いくらかかるの?」にトップページで即答する構成。プチリフォーム(10万円台~) / リノベーション(100万円台~) / フルオーダー(300万円台~)の3プランを一覧で見せる。
メリット: 料金を出している競合は3社のみ。この訴求で一気にポジションを取れる。プチリフォームの入口を見せることでフルオーダー以外の層も取り込める。
デメリット: 価格を前面に出すとブランドの高級感は出しにくい。価格競争に巻き込まれるリスクもある。
こんな場合に向く: 幅広い予算帯のお客さんを取り込みたい場合。問い合わせ数を最大化したい場合。
B案: 「暮らしが変わるキッチンストーリー」
感情訴求型
お客様の声とビフォーアフターを軸にした構成
スタディオンが唯一やっている「感情訴求」を、御社の20年の実績で強化する構成。トップページはお客様のインタビュー動画やビフォーアフター写真を前面に出し、「この会社に頼みたい」と思わせるストーリーで攻める。
メリット: 競合6社中4社がやれていない「心に響く訴求」で差別化。お客様の声が6社中2社しか載せていない市場で、ここを手厚くすれば大きなアドバンテージ。
デメリット: お客様インタビューの撮影・制作に時間とコストがかかる。素材が揃うまでは効果が出にくい。
こんな場合に向く: ブランドの世界観を大切にしたい場合。価格よりも「安心感」「信頼感」で選ばれたい場合。
C案: 「設計事務所のキッチンパートナー」
BtoB特化型
設計事務所・工務店向けを最優先にした構成
競合6社中0社が持っている「設計事務所向け専用ページ」を最大の武器にする構成。トップページから設計事務所向けの導線を目立つ位置に配置。パートナー制度・納品実績・対応範囲・納期をわかりやすく整理する。
メリット: BtoB検索は競合が完全に空白。先に作れば市場を独占できる。設計事務所経由の案件は単価が高い傾向がある。
デメリット: BtoBに寄せすぎると一般のお客さんが「自分向けじゃない」と感じるリスク。BtoBの検索ボリュームはBtoCより少ない。
こんな場合に向く: 設計事務所からの案件を増やしたい場合。高単価案件の比率を上げたい場合。
どの案でも共通して取り入れるべき要素
黒基調 + ゴールドアクセント / 50-60代女性が安心できるデザイン
| 要素 | 内容 | 優先度 |
| トップ画面の信頼情報 | 実績20年/全国納品対応/1級建築士在籍を数字で見せて、開いた瞬間に信頼を獲得する。 | 必須 |
| お客様の声 | お顔の見えるインタビューを5件以上。暮らしがどう変わったかのストーリーで伝える。 | 必須 |
| 施工事例の分類 | 年代+住まいのタイプで分類(50代マンション/60代戸建て/設計事務所案件)。 | 必須 |
| 問い合わせ導線 | 画面下に常時表示。電話+LINE+フォームの3つの入口。電話番号を一番目立つ位置に。 | 必須 |
| 選ばれる10の理由 | 現行サイトの「10の強み」をお客さん目線の言葉に書き換え。 | 推奨 |
| ビフォーアフター写真 | 「古いキッチンがこう変わる」を写真で見せる。競合1社しかやっていない。 | 推奨 |
このセクションのポイント
- A案「予算から選べる」を推奨。料金の透明性で競合と差別化しやすい
- B案「感情訴求」はブランド重視の場合に有効。素材準備に時間がかかる点に注意
- C案「BtoB特化」は高単価狙い。ただしBtoCとの両立がカギ
- お客様の声、施工事例の年代分類、3導線の問い合わせバーはどの案でも必須